玉川奈々福〜浪曲の世界

編成:浪曲師、三味線奏者

玉川奈々福〜浪曲の世界

「落語」、「講談」とともに日本三大話芸に数えられる、『浪曲』!!

明治時代初期から始まった「浪曲」は古くは浪花節とも言い、三味線とともに独特の節と語りで物語を進める語り芸である。浪曲師と三味線を弾く曲師の間合いが、「まるでジャズのセッションのようだ」とも言われるくらい、ライブ感が魅力の演芸である。
義理と人情、恋と友情、歴史にまつわる話などを扱いながら、抱腹絶倒、涙腺崩壊、聴くものを物語の沼にひきずりこみ、感情をゆさぶり、聴き終わった頃には世俗の垢がぽろりと落ちる、熱い語りが魅力の芸である。

節(歌)と啖呵(台詞)と三味線による熱い語り芸!

大道芸から生まれた浪曲は、雨風にさらされながら育ってきた芸なので、遠くにまで響く独特の声を出す。そのアクロバティックとさえ思える声づかいと節回しが一番の魅力であり、また、譜面もない中で、三味線と息を合わせながら物語を運んでいく、一回限りのセッションが魅力である。鑑賞教室では浪曲の解説や体験コーナーなどもあり、声出しから短い浪曲が出来るまで進めて参ります。浪曲会のシンデレラとも称される玉川奈々福が圧巻の語り芸をどうぞお楽しみに。

プロフィール

1994年10月、日本浪曲協会主宰三味線教室に参加。
1995年7月、二代目玉川福太郎に入門。三味線の修行をしていたが、師の勧めにより、2001年より浪曲師としても活動。
2004年「玉川福太郎の徹底天保水滸伝」全5回、
2005年「玉川福太郎の浪曲英雄列伝」全5回をプロデュース、全10回公演がすべて大入り満席となる。
2006年12月、芸名を美穂子から奈々福に改め名披露目。
さまざまな浪曲イベントをプロデュースする他、自作の新作浪曲や、長編浪曲も手掛け、他ジャンルの芸能・音楽との交流も多岐にわたって行う。
平成30年度文化庁文化交流使として、イタリア、スロベニア、オーストリア、ハンガリー、ポーランド、キルギス、ウズベキスタンの七か国で公演を行った。中国、韓国でも公演を行った。第11回伊丹十三賞受賞。

プログラムの一例

<古典演目>
「天保水滸伝」より『平手の駆けつけ』『鹿島の棒祭り』、「寛永三馬術」より『愛宕山梅花の誉』『曲垣と度々平』『大井川乗り切り』『筑紫市兵衛』、「甚五郎旅日記」より『掛川宿』『小田原の猫餅』『甚五郎天王寺』、「慶安太平記」より『牧野弥右衛門の駒攻め』『善達三島宿』『正雪と謡屋』、「赤穂義士伝」より『俵星玄蕃』『前原伊助』『赤垣源蔵徳利の別れ』、「清水次郎長伝」より『お民の度胸』『石松金比羅代参』、「天保六花撰」より『上州屋玄関先』『河内山と直侍』ほか


<新作演目>
『浪曲・平成狸合戦ぽんぽこ』(高畑勲監督・スタジオジブリ作品原作)『銭形平次捕物控 玉川奈々福殺人事件』、『放蕩一代息子』(山田洋次原作)、『赤穂義士外伝 噂話屋の婆のはなし』、『浪曲熱海殺人事件』(つかこうへい原作)、『ライト兄弟』(小佐田定雄作 玉川奈々福脚色)『浪曲シンデレラ』『金魚夢幻』『豊子と奈々福の浪花節更紗』『沢村豊子解体新書 た~へるあなとよこ』『奈々福浪曲旅日記』『浪曲百人一首』『今年の味噌ができるまで』『池袋の鬼夫婦 うるとら風味』『祖師谷大蔵のカネゴン餅』ほか

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