
国際貿易港・ブエノスアイレスから生まれた世界中の音楽の融合
「アストル・ピアソラ」により、一層世界に広まったと言われるアルゼンチンタンゴは、140年前に南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの港町ラ・ボカ地区で生まれた。当時、国際貿易で繁栄を極めたブエノスアイレスは、ヨーロッパから夢を抱いてやってきた移民、アフリカから労働力として連れてこられた黒人たち、そして現地インディオ系の人々とが混在し、活気に満ちあふれる中、黒人系のリズム、ヨーロッパ的な旋律、そして現地インディオの音楽が融合した曲が演奏されるようになった。この叙情的な音楽と踊りの融合がアルゼンチンタンゴの始まりであり、ゆえにアルゼンチンタンゴの旋律はどこか物悲しい、とも言われている。この公演はアルゼンチンタンゴの魅力と歴史を楽しく分かりやすく紐解いていきます。
ポップなテイストも盛り入れた訊きやすいタンゴが人気
ご存じ「だんご三兄弟」を普通に演奏したバージョンと、アルゼンチンタンゴにアレンジしたものを比較して聴いていただけるコーナーや、タンゴの歴史にちなんで昔のタンゴから、現在のタンゴを辿るコーナー等が人気。
プロフィール
【柴田奈穂・ヴァイオリン】
クラシックを仙崎明子氏、タンゴをフェルナンド・スアレス・パス氏、ポップスを中西俊博氏に師事。
アストル・ピアソラの音楽に衝撃を受けアルゼンチンタンゴに傾倒。
2006年に単身アルゼンチンに渡り、ソロアルバムを現地レコーディングして以降、度々ブエノスアイレスを訪れ、研鑽を積む。現在「LAST TANGO」「Tango Querido」主宰。「LAST TANGO」でこれまでにブエノスアイレス録音含む2枚のアルバムをリリース。2021年「Tango Querido」でアジア圏で初めてオペラ形式で上演した「ブエノスアイレスのマリア」をプロデュース、高い評価を得る。
【田ノ岡三郎・アコーディオン】
東京音楽大学卒。後にパリにてダニエル・コラン氏に師事。coba氏によるアコーディオンの祭典「Bellows Lovers Night」への出演などからキャリアを開始し、現在は幅広いジャンルのステージ&レコーディングで、日々熱演中。
「虎に翼」「ひよっこ」「逃げるは恥だが役に立つ」「天気の子」「葬送のフリーレン」「オクトパストラベラー」等TVドラマ、映画、アニメ、CMやゲームの音楽への演奏参加も多数。NHK連続テレビ小説「エール」「なつぞら」など、稀にキャストとしての出演も。
プログラムの一例
- エル・チョクロ ~とうもろこし~
- デスデ・エル・アルマ ~心の底から~(ワルツの定番曲)
- ラ・プニャラダ ~ナイフでひとつき~(ミロンガという楽しいリズム)
- マレーナ(歌/スタンダードな歌のタンゴ)
- UNO(歌/スタンダードな歌のタンゴ)
- ガジョシエゴ(重厚なタンゴの名曲)
- ラ・クンパルシータ
- ロ・ケ・ベンドラ~来るべきもの~(ピアソラによる、新・タンゴスタイル)
- ノクトゥルナ(ミロンガという楽しいリズム)
- ブエノスアイレス(日本語のオリジナルタンゴ
- 迷子の小鳥たち(ピアソラの重厚な歌の世界)
- リベルタンゴ(今やタンゴの定番)
◆アンコール:チェ・タンゴチェ


