いのちてんでんこ|劇団・みんなのしるし

[ミュージカル] 上演時間:60~90分、出演者:9~18名、スタッフ8名

小学校中学校高校

被災地から未来へ、いのちの伝言。(被災者の証言を元に制作されたミュージカル)

三陸地方には「津波てんでんこ」と言う言い伝えがあります。これは、「津波が来たら人の事を構わずに、先ずは自分の命を守りなさい。」と言う教えなのです。この作品では「東日本大震災」発生の翌年に、防災科学技術研究所の要請で被災地に赴いた演出家・前川十之朗が三陸の被災者の方々の生の声を聞き取り、「彼らの記憶を多くの人々に伝えたい!」と立ち上がり、被災地の今を、ミュージカル『いのちてんでんこ』に乗せて全国に発信し続けています。これは、決して過去の話ではない!現在の話なんだ!!との思いを伝えます。被災当時の貴重な証言を元に、このミュージカルで震災を学んで頂けましたら幸いです。ともすれば、暗くなりがちなこのての作品ですが、台風一過の青空のようにくっきりと明るく、なのに迫る警告は印象深い。長い歴史に培われた東北の地を踏みにじること無く、優れた芸術作品としての価値に、傷ついたニッポンが尊厳を失うことなく美しい。素直に心に刻まれてきます。東北発の感動作! ミュージカル「いのちてんでんこ」。ストーリー、音楽、ダンス、共に優れた鑑賞会作品として、ご提案致します。

鑑賞にあたり

東日本大震災によって多くの方々が犠牲になりました。いま、私たち、被災地に暮らす者は切に願っています。もう二度と、同じ悲しみを味わう人がいないことを。そして、他の地域に暮らす人々が、このような悲劇にのみこまれないことを。ミュージカル「いのちてんでんこ」は、気仙地方の被災者の証言を元にしています。悲劇を目の当たりにした、生の声を舞台にしたものです。そこにこめられた、さまざまな問いかけや記憶を感じてください。そして、それが、自然災害、家族、 命について皆様に考えていただくきっかけになれば幸いです。

陸前高田市市長:戸羽 太

“いのちてんでんこ”は、岩手県沿岸被災地で九死に一生を得た人たちの、オーラルヒストリー(証言)を元に制作されたミュージカル作品です。2013年に初演され、現在までに約4万人のこども達に「いのちの伝言」を伝えて来ました。音楽とダンス、映像と共に震災の記憶と、コミュニティーにおける芸能・祭りの存在意義を深く問う作品です。ぜひ、このミュージカル作品を通して被災地の新たな息吹を体感して頂けたら幸いです。

作・演出:前川十之朗

プロフィール

【プロデュース団体・みんなのしるし】

前川十之朗を代表として結成。日本の芸能の起源は『祭り』に有ると考え、民謡・神楽・猿楽などの古来からの伝統芸能がジャンルを超えて解けあい混ざりあった、様式にとらわれない舞台表現を繰り広げている。2010年からはドイツを拠点に欧州中心に活動していたが、2012年からは拠点を岩手県大船渡市に移し、『いのちてんでんこ』『シシオドリ海を渡る』等、舞台作品を中心に全国各地での公演活動を展開している。

※平成30年度・令和元年度文化庁戦略的芸術文化創造推進事業採択

【代表・演出家:前川十之朗】

みんなのしるし代表、作・演出家、音楽プロデューサー、元東京大学CSIS協力研究員、元防災科学技術研究所委託調査員。1987年シンガーソングライターとしてメジャーデビュー後、レコーディングプロデューサー、サウンドエンジニアなどを歴任。その間ミッキー吉野・クニ川内・氷室京介などの個性派アーティストとも数多くコラボレーションする。2009年渡独。海外にフィールドを広げる。2012年帰国後、岩手県大船渡入り、現在に至る。

学校芸術鑑賞会主な実績

日本大学第二中学校・高等学校、岩手県立盛岡商業高等学校、埼玉県立吉川美南高等学校、東京都立上水高等学校、埼玉県立蕨高等学校、東京都立大泉桜高等学校、神奈川県立生田東高等学校、熊本市立必由館高等学校、東海大付属相模高等学校・中学校、学習院中等科高等科、千葉日本大学第一中学校 その他

あらすじ

〜津波が奪い去った町。残された、傷だらけの大地で、人はなにかを見つけた〜

市役所に入庁したばかりの若者がいた。『あの日』若者はデスクに
向っていた。
東日本大震災、窓の外の光景に若者は絶句する。海沿いの避難所の世話係になった若者は、避難民とともに生活するようになるが、非力さに苦悩する。だが若者は気づく。目にうつる、人々の愛おしいつながり。震災をきっかけに、老人たちと子どもたちが親密に暮らしている。彼らがわかちあうのは、この土地に根付いた文化、芸能。そこには前に進もうとする人達がいた。
やがて避難所に仮設風呂ができ、若者は黙々と薪割りをつづけた。
食事は白いオニギリだけ。頬張ると、若者の頬を涙がつたった。
すべてに感謝の念がわいた。

そして若者は驚く。
『あの日』を経験する前からあったはずの空、そして憎いはずの海の美しさに・・・。極限状態のなか、若者の命はかがやき、やがて被災地の太陽となる。

みんなの声

私は今回の芸術鑑賞で、ミュージカル「いのちてんでんこ」を観て津波の恐ろしさについて、そしてそこで生き抜いた人々の強さについて改めて考えさせられました。ユキと大の会話で、残念ながら亡くなられた方々の想いについても、生き残った人は忘れてはならない、これからの世代に伝えなくてはならないのだと思いました。先輩が、全て自分のせいがと追いつめられてしまったのは、周りの人たちと想いを共有できず、辛さや悲しみを溜め込んでしまったからだと思いました。苦しい時だからこそ、周りの人たちと協力し合いながら、生きなくてはならないのだと思いました。私は津波にはあっていないけれど、3・11を体験し、生きた者として、強く生きなければならないと感じました。
高3 女子

今回の芸術鑑賞では、大震災の話であったが、始めの映像を見て、本当に大変な状況なんだなと思った。当時の映像はニュースなどで見たことはあったが、被災者の方々がどんな体験をしていたのかは、ほとんど知らなかったので、自分が想像していたよりもずっと辛い状況なんだなと感じた。演劇は歌や踊りがとても迫力があって、感動した。今後は今まで取り組んできたボランティア活動などを継続し、その他の活動にも積極的に取り組んでいくことが大切だと思った。また、大震災で起こったことを忘れず、日ごろから避難所の確認などの防災意識を高めていくことも大切なことなんだと思う。
高3 男子

今回初めて、ミュージカルを生で観ました。歌や踊りがとても迫力があり凄かったです。また、「いのちてんでんこ」を観てあらためて、東日本大震災について考えさせられました。海の様子を見に行き津波にのまれてしまった人や仲間や家族を助けに戻って犠牲になった人などがたくさんいたという事を忘れてはいけないと思いました。私は実際に津波は経験したことはないけれど、食事をとれない日やお風呂にも入れない日が続き、とても大変だったことが分かりました。今はだんだんと復興が進んでいき、少しずつ取り戻していっているところもあるけれど、全然進んでいないところもあるので、少しでも力になれるといいなと思いました。また、もう一度ミュージカルを観てみたいなと思いました。
高2 女子

映像ダイジェスト

メディアで取り上げていただきました

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