公演 <古典|狂言>

一の会(はじめのかい)〜和泉流狂言

和泉流狂言「一の会(はじめのかい)」は、重要無形文化財保持者、三宅右近の師事・監修のもと、平成16年に発足した、三宅右近門下による狂言会です。
東京を拠点として狂言の普及活動に勤め、全国の能楽公演はもとより、主に中学校・高等学校を対象とする芸術鑑賞教室への出演は年間100校余りで実施され、高い評価を得ております。また、文化庁が主催する小学校・中学校における巡回公演「文化芸術による子供の育成事業」では、平成17年に狂言としては初めて文化庁より委託を受け、現在はや約600校の実績があります。
この公演は、生徒参加型の体験を重視したプログラムで、実際に生徒が狂言の役者として舞台に出演するなど、画期的な演出は、新聞やテレビ等で数多く取り上げられ、好評を博しております。

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狂言 〜700年の時を超え、今もかわらぬ、日本人の笑い
古典芸能といえば難しく固いものと思われがちですが、日本最古の笑いの対話劇です。
中世の庶民の生活の中から生ずる、滑稽なおかしみは、現代の私たちにも共感できる、”ほっこり”とした温かみのある笑いを誘うストーリーです。 人間、誰しもが持っている愚かな部分を滑稽に描き、また風刺のきいた可笑しみ、人が如何にも人間らしく力強い生様を、大胆な演出方法によって描き出します。 狂言は約七百年の歴史を持ち、2001年には舞台芸術としては世界初、ユネスコの世界無形文化遺産の認定を受けました。

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演者紹介

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髙澤 祐介 (たかざわ ゆうすけ)
昭和47年生。三宅右近に師事。昭和62年「痺」で初舞台。 平成10年「三番叟」、平成12年「釣狐」、平成14年「金岡」、平成28年「花子」を披く。狂言会「祐の会」を主催。 重要無形文化財総合指定保持者。日本能楽会および能楽協会会員。和泉流職分会幹事。

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前田 晃一 (まえだ こういち)
昭和43年生。三宅右近に師事。 平成4年「梟山伏」で初舞台。 平成13年「奈須与市語」、平成22年「三番叟」、平成27年「釣狐」を披く。能楽協会会員。

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吉川 秀樹(よしかわ ひでき)
昭和22年生。三宅右近に師事。 「盆山」で初舞台。能楽協会会員。

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金田 弘明 (かねだ ひろあき)
昭和46年生。三宅右近に師事。 平成14年「止動方角」で初舞台。 平成27年「面箱」、平成29年「奈須与市語」を披く。 能楽協会会員。

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大塚 出(おおつか いずる)
昭和44年生。三宅右近に師事。 平成22年「面箱」、平成23年「奈須与市語」を披く。
 
 

狂言かぶりつき

~遊べ・笑え・オモロ狂言~(狂言公演&ワークショップ)
<公演の趣旨> 伝統芸能である狂言。狂言とは昔の時代のごく普通の人々がひたすら生きている様を描写しています。生活の中でおこる、皮肉や間の悪さのオモシロさを切り取って演劇として見せています。その狂言は時代を超えて現代にも通用する魅力と笑いを持っています。狂言師 大藏教義が狂言の魅力をわかり易く、そして熱く演じ、狂言をかぶりつくぐらいがっちりと楽しんで頂きます。


①狂言の解説
②狂言演目Ⓐ「附子(ぶす)」
③狂言ワークショップ
  生徒さん10名程に舞台に上がって頂く体験コーナー
  しゃべり方・歩き方・動物の鳴き声等の所作体験
④狂言演目Ⓑ「棒縛(ぼうしばり)」
※体験コーナーに参加の生徒さんは白足袋or白ソックスをご用意頂きます。
※出演者は、大蔵教義(おおくらのりよし)他3名です。

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大藏教義(おおくらのりよし)プロフィール
昭和56(1981)年生。2世大藏吉次郎の長男。駒沢大学文学部歴史学科卒。 第24世宗家故大藏彌右衛門及び、父に師事。 4才で『業平餅』の稚児役で初舞台を踏み、今日までに狂言における大曲・秘曲「末廣がり」「千歳」「那須」「三番三」「釣狐」を披く。父、吉次郎の芸事を忠実に守り、明るく柔らか味のある舞台が、観客のみならず能楽界でも特に注目・期待されている。 各能楽堂での活役はもちろん、各地での学校狂言や、海外公演にも多数参加。 2007年1月からは親しみやすい狂言の稽古場として「狂言教室」を開催するなど、狂言の普及に務める。また最近では、和太鼓・笛などの和楽器とのコラボレーションや、お笑いタレント「イシバシハザマ」との狂言公演など、新たな事にチャレンジしている。 2002年、大藏流三本の矢として、従兄弟と力を合わせ、狂言の心を追求するグループ、大藏流若手狂言『SHIN』を結成。 2004年、劇団手織座にて山本周五郎原作の『泥棒と若殿』の若殿役で時代劇にも挑戦。(脚本/演出、大西信行) 2009年11月から放送のNHK「坂の上の雲」に出演
※「講師派遣型」の場合
2回の講師派遣で、当日10名程度を実際に狂言の出演者として舞台に立って頂きます。狂言の演目は「菌(くさびら)」であらすじは 家に大きな菌(きのこ)が生え、取っても取ってもなくならないので、男が山伏に祈祷を頼む。山伏は祈祷を始めるが、菌はますます増え山伏や男に悪戯をする。疲れ果てた山伏は菌に追われて逃げ出す。この「菌(きのこ)」役を生徒さんに演じて頂きます。
棒縛(ぼうしばり)
主人は自分の外出中、2人の家来が酒を盗み飲みできぬよう、一計を案じます。まず太郎冠者に棒術の型をさせ、両腕を広げたところを、次郎冠者に手伝わせて手と棒を縛り付け、続いて次郎冠者も後手に縛りあげます。主人の外出後、酒を飲みたくなった2人は酒蔵に行き、かろうじて動く手先で扉を開け中に入ります。匂いをかぐうち我慢しきれなくなった2人は、苦心の末、互いに酒を飲ませ合う方法を見つけます。酒盛りを始め、謡(うたい)と舞で盛り上がっているところへ主人が帰ってきますが、盃に映った主人の影を見た2人は、主人の執念に違いないと言う始末。やっと主人に気づいた次郎冠者は逃げ出し、残された太郎冠者は棒術で主人を脅かすものの、結局追い込まれます。大蔵流では棒に縛り付けられるシテは次郎冠者です。

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附子(ぶす)
登場人物/主人・召使い二人 上演時間/約25分
主人は外出するにあたり、二人の召使いに附子を預けて、「これは吹く風に触れるだけでも滅却(=死)に値するほどの猛毒だから、注意しながら留守番をするように」と云い付け出掛けます。残された召使いは怖々見張りながらも、段々と中身が気になって・・・。 本来は『毒』と書いて「ぶす」と読みます。現在では「附子」のほか「不須」の表記が伝承される流派もあり、また演出面でも両冠者の立ち位置が逆であったり、ぶすの食し方にも流儀・流派によって特徴の挙げられる演目です。かつては小学6年国語(光村図書刊)の教科書で、現在は小学5年(教育出版刊)の教科書で取り上げられ、《狂言と云えば附子》と真っ先に思い浮かぶほどの人気作です。

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柿山伏(かきやまぶし)
登場人物/山伏・柿主 上演時間/約20分
永年の修行の帰り道、喉の渇いた山伏(=修行僧)は道中に広がる柿畑を見つけ、苦心の末木に登り、いくつもの柿を無断で喰べ始めます。そこへ柿畑の持ち主が通りかかり山伏を見付け、あの手この手で揄からかって困らせますが・・・。 無理難題にうろたえる傲慢な山伏の仕草が笑いを誘います。平成23年度より名古屋市立小ほか採用の国語教科書(光村図書刊6年生)にも取り上げられている作品です。 (注)ストーリーの進行上、「盆山」と共通する部分を含みます。

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★上演の際には、平台・箱馬・所作台等が必要になりますが、体育館などの場合は個別にご相談をさせて頂きます。

狂言と落語

日本の伝統芸能である狂言と落語。
狂言とは昔の時代のごく普通の人々がひたすら生きている様を描写しています。
生活の中でおこる、皮肉や間の悪さのオモシロさを切り取って演劇として見せています。
その狂言は時代を超えて現代にも通用する魅力と笑いを持っています。
落語は狂言や歌舞伎とは違い、ひとりで何役を演じる一人芸と言われています。
一人で語りと身振り手振りを使って物語を進める高度な芸能です。
江戸時代に大衆芸能として成立し、今なお受け継がれている大衆伝統芸能です。
この二つの伝統芸能を堪能するプログラムです。


1. 狂言の解説(体験コーナー)
2. 狂言1番(棒縛・附子など)
休 憩
3. 落語の解説(体験コーナー)
4. 落語2席

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【三遊亭 楽生】さんゆうてい らくしょう
師匠   六代目 三遊亭 円楽
1997年4月 三遊亭 楽太郎に入門し、「楽花生」
2001年3月 同名のまま二つ目昇進
2006年6月 中国語習得のため中国留学
2007年7月 留学を終え中国から帰国
2008年3月 「楽生」と名を改め真打昇進
6代目三遊亭円楽の総領弟子。隔月で、深川江戸資料館にて独演会を開く他、
定期的な勉強会を東小金井、東久留米、藤沢、八千代、川口、京都、高松、金沢、上海などで精力的に開く。本格的な古典落語を演じ、声量の豊かさとメリハリの利いた高座が特徴。二つ目昇進後、中国語習得のため、一年間中国に留学。帰国後、中国はもとより、イタリア、フランス、ドイツで落語(日本語にて)を演じる。2010年から2012年までCS放送 日テレG+「小町テレビ」に、早見優さん、大東めぐみさん、とともに毎週レギュラー出演した他、現在埼玉県の広報番組テレビ埼玉「彩の国ニュース」ではMCを担当。上智大学非常勤講師の資格を持つ。
『彩の国ニュースほっと』 テレビ埼玉 毎週土曜日 9:00~9:30

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【三遊亭わん丈】さんゆうていわんじょう
三遊亭円丈門下10番弟子
20歳から約7年間、バンドのヴォーカルとして九州は福岡県内を中心としたライヴ
活動を行い、企業・テレビ・ラジオCMソングなどのレコーディングボーカルとしても
活動。ライヴでのMCトークが面白いと評判になり、地元のラジオ番組のアシスタントDJを務めることになったのをきっかけに、歌と喋りの二足のワラジを履く。その後、企画・構成・キャスティング・スポンサー獲得・司会の全てを自身で行ったラジオ番組や、イベントの司会業などを経て、2010年活動拠点を東京へ移そうと思い、東京に訪れた際に立ち寄った寄席で落語に魅せられ、すぐに九州での全ての活動を止め、落語家になるため上京する。余計なことは考えず、とにかく一番おもしろいと思った人の弟子になろうと 考えた結果、2011年4月三遊亭円丈へ入門。2012年4月前座となる 前座名「わん丈」2016年5月下席より 二ツ目に昇進
滋賀県初の江戸落語家。